静岡県の無電柱化プロジェクト

無電柱化


藤枝市に本社があるSSPCです!
今回は、静岡県で注目を集める建築や土木に関する最新の話題をお届けします。静岡県では、国の無電柱化推進計画に基づき、2016年度から無電柱化を推進していることをご存知でしょうか?

無電柱化とは、聞き慣れない方もいるかもしれませんね。要するに、電柱を地中に埋設する取り組みです。今回のブログでは、静岡県で進行中の無電柱化に焦点を当ててみたいと思います。

目次

無電柱化推進計画!電柱を地上からなくす?

なぜ地面に電柱を埋めるの?

静岡県では、地域の美しい景観や災害時の安全性を向上させるために、無電柱化を推進しています。
具体的には、県内の管理道路を中心に、電柱や電線を地下に埋設することで、
地域の景観を美しくし、安全で快適な道路環境を整備することを目指しています。

電柱を地面に埋める計画があるなんて知らなかったわ。

地域の魅力と安全を守る!

電柱や電線を地下に埋設することで、地域の交通インフラの整備が進むとともに、景観の向上や観光資源の活用が期待されます。また、災害時の電柱倒壊による被害を軽減し、地域住民の安全を確保することも重要な目標としています。

無電柱化のメリット

無電柱化には上記で少し触れましたが、様々なメリットがあります!

  • 街の景観向上
  • 安全快適な道路、歩道へ
  • 災害に強くなる
  • 資産価値向上など

街の景観向上

電柱や電線がなくなることで、きれいな街並みが形成されます!
さらに、観光客が増えるなどのメリットもあるといわれています。

日本らしい景色がきれいに見えるしね!

安全快適な道路、歩道へ

歩道の有効幅が拡がり、車いすやベビーカーの通行がスムーズになることが期待されます。
さらに、電線や電柱に集まる鳥が落とすフンがなくなり、衛星面でもメリットがあります◎

電線の上にずらっと並んでいる鳥をみると、
フンを落とされないか心配になるもの。

電線がなくなると、確かに衛生面でも安心だわ。

災害に強くなる

災害時に電柱転倒による家屋の損壊、電線の垂れ下がりによる感電や事故、緊急車両通行の妨げを失くせます!

SSPC

東日本大震災では電柱がおよそ5万6,000本以上も倒れ停電を起こしました。さらに、電柱転倒による家屋が破損や道路の封鎖など、二次被害を防ぐための「無電柱化事業」は地震大国の日本では必須になるかもしれませんね。

資産価値向上

無電柱化することでその土地の資産価値が向上する結果が出ています!
電線を気にせず、自由な設計が可能に!

想像しているよりもメリットがあるのね!

【電柱を地面に】静岡県では何市で取り組まれている?

富士宮市、裾野市や小山町などで取り組みが行われています。

静岡県の無電柱化プロジェクトは、地域の魅力を向上させるとともに、地域住民の安全と快適な生活を実現するための重要な取り組みの1つとなるでしょう。

富士富士宮線の事例

富士富士宮線では、現在無電柱化プロジェクトが進行中です。これは、富士山周辺の景観を保護しつつ、交通の安全性を高めるための取り組みです。
具体的には、電柱や電線を地下に埋める工事が行われています。このプロジェクトでは、大石組や静岡コンサルタントなどの建設会社が関わり、道路の整備やアスファルト舗装工などが進められています。
これにより、地域の景観が美しくなり、観光客や地域住民の安全が確保されることが期待されています。

裾野市と小山町の取り組み

裾野市では、裾野駅周辺の土地整理事業の一環として、電線共同溝が整備されています。これにより、電柱がなくなり、景観が美しくなるだけでなく、災害時の安全性も向上します。約440メートルが既に完成し、総延長約1400メートルの工事が進行中です。総費用は約5億3000万円で、2030年3月31日までに完成予定です。

小山町では、町道富士学校線の電線共同溝の整備が行われています。これも景観の向上が目的で、約366メートルの工事が2022年度に行われ、23年度も同様の予定です。工事の終了は24年度を見込んでいます。

この取り組みにより、裾野市と小山町の地域の景観がより美しくなり、地域住民の安全が確保されることが期待されています。

静岡市での新たな取り組み!

電柱を小型ボックスに

静岡市では、無電柱化工事の低コスト化を目指し、小型ボックスの採用による実地検証を行いました。
これは、静岡県内で初の試みです。
具体的には、都市計画道路北街道線の延長550メートルの一区間(葵区横内町)における無電柱化工事を対象にしました。この区間には多数の地中管が埋設されており、従来の手法では高額な費用と長期間を要することが課題でした。

解決策として、内空深さ500メートルの小型ボックスを採用することを検討しました。この小型ボックスを使用することで、埋設物の移設費用が最小限に抑えられ、施工時の掘削土量も削減されることが期待されます。

実地検証の結果を踏まえて、2024年に関係者と協議を行うようです。

無電柱化に向けて様々な取り組みが行われているんだな。

私たちも応援していきたいわね。

まとめ

【静岡県の無電柱化プロジェクト】についていかがでしたか?
無電柱化に向けては様々な問題もありますが、SSPCは静岡県でのこのような取り組みを応援していきたいと思っています。

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